公立?私立?それとも国立?~広島県の小学校をご紹介~わたしらしい働き方応援コンテンツ
子供が4~5歳になると、だんだんと小学校への進学をイメージしてきますよね。
公立の小学校へ通わせるか、それとも受験をして私立や国立の小学校へ進学するべきかを悩まれる方も多いと思います。子供の不登校や学力低下などが社会問題となっている現代、「子供により良い教育環境で成長してほしい」と願いう気持ちは、親として当然のことと思います。
ここでは広島県内の小学校について、お話ししたいと思います。
広島県内に小学校ってどのくらいあるの?
小学校には受験を必要としない「公立」の他に、「国立」と「私立」があります。
広島県内にあるそれぞれの学校数と、その数の推移をみてみましょう。
少子化に伴い、広島県内の公立小学校の数は減少傾向にあります。一方で私立小学校の数はわずかではありますが増加しています。昨今の全国的な私立小学校の人気は広島県でも同様のようですね。
国立・公立・私立 の違いはなに?
それでは、なぜ私立は人気があるのでしょうか。
まずは「公立」「国立」「私立」小学校の特徴を簡単にご説明します。
公立小学校
公立小学校は「都道府県・市区町村」が運営する学校です。
居住する学区に応じた学校へ通うため入学試験がなく、学費は無料。給食費や諸経費のみとなっています。小学校の周りに住む子供が入学するので、その地域の友達が作りやすいということも、大きなメリットです。また集まる子供は家庭環境も学力もそれぞれ異なります。様々なタイプの子供が集まるのでコミュニケーション能力を養うことができますね。
その反面、学力に大きな差のある子供同士が同じ授業を受けることや、価値観の合わない保護者との付き合いが苦痛な場合にはデメリットとなってしまうかもしれませんね。私立小学校や国立小学校と比べて、公立小学校では平均的な学力が低い傾向があるという結果もあります。
国立小学校
国立小学校は「国」が運営する学校です。
広島県内の国立小学校は全て小中一貫であり、費用面では公立と同じく学費は無料。こちらも必要となるのは給食費や諸経費のみとなっております。また学習面では、大学の研究結果を反映した授業内容となりますので、先進的で充実した教育を受けることができることが大きなメリットです。
デメリットとしては通学許可区域が定められている点です。受験を考える際には、区域内に居住地があるかどうかを確認する必要があります。また、広島県内の国立小学校では、学科試験が合格した後に抽選により入学者が選ばれますので、運も必要となってきます。
私立小学校
私立小学校は「学校法人」が運営する学校です。
学校ごとに教育方針やカリキュラムが掲げらており、学校の理念に即して教育を行います。教職員の人事異動もほとんどなく、例え異動があったとしても教育方針が変わることはありません。そのため、家庭に合った教育方針の学校を選ぶことができるということが、最大のメリットです。また、充実した教育設備を備えており、中学・高校・大学一貫校があることが多いので、継続的によりよい教育環境で過ごすこともできます。また、入学者は同じ教育方針に共感をして集まるので、保護者同士の価値観が近いということも、親としては嬉しいことですね。
デメリットとしては、費用が多くかかることです。入学金、授業料だけでなく設備費用代や通学交通費が発生するケースが多いので、金銭的負担が大きいことが公立、国立の学校との違いになります。
私立小学校の教育費
では、私立小学校に通った場合は具体的にどのくらいの費用が発生するのでしょうか。気になるところですよね。文部科学省が発表した「子供の学習費調査」を元に、イメージしてみましょう。
こちらの調査によると、保護者が支出した、子供一人当たり1年間での学習費総額は次の通りです。
比較しやすいよう、私立だけでなく公立も記載いたしますのでご参考にされてみてください。
私立小学校では、学校にかかる教育費だけでも年間 約960万円、これは単純に月で割ると毎月80万円になります。これは全国平均値になりますので地域によっても差がでると思いますが、少なくとも公立小学校よりも多くの費用が発生することがよくわかりますね。
私立小学校の選び方
私立小学校のメリット・デメリットを確認した上で、私立小学校への進学を決めたとき
どの学校を選べばよいかということで悩まれるのではないでしょうか。
最後に小学校選びのポイントをお伝えしますのでよかったらご参考にしてください。
教育方針や校風に賛同できますか。
私立小学校では、学校ごとに教育方針や校風が違います。
また、教育カリキュラムについても英語教育に注力する学校もあれば、宗教教育を大切にする学校もあります。
各学校によって特徴が異なりますので子供の性格や将来性を踏まえて学校選びをしましょう。
インターネットやパンフレットからの情報だけでは感じ取れない部分もあるかと思います。可能であれば学校見学会や説明会へ参加してみると良いですね。
学費は家計に無理のない範囲ですか
先ほど私立小学校の教育費用をお伝えしました。
学校によって平均値より低額で通える学校もあれば、さらに高額な学費の場合もあります。学校のホームページなどでも公開されていますので、入学したい学校が見つかったら、まず確認しましょう。そして6年間、無理なく支払いが出来るよう家族でよく話し合っておけば安心ですね。
学校は通える範囲にありますか
毎日通学する学校への登校は、通える距離でしょうか。
特に小学校に入学直後の子供はまだ5~6歳です。電車やバスの乗り継ぎが多く必要であったり、1時間以上も歩くような距離への登校では体力的に負担がかかってしまい、学習に集中することも出来ません。子供と一緒に話し合って、通えるかどうかを決めてみると良いと思います。中にはスクールバスを利用することもできる学校もありますよ。
アフタースクールは充実してますか
共働きの家庭が増える中、放課後の預かりサービスや習いごとを提供する私立小学校が年々増加傾向です。放課後も学童保育が必要である方は、必ず確認しておきましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
私立小学校は入学試験や金銭的な面での負担はあるものの、整った環境で学習ができることは間違いありません。色々悩むことが多いと思いますが、経験者である私が思うことは、さいごに大切なことは「本人がどこの学校へ行きたいか」に尽きると思います。
ただ、まだ幼い子供に大きな判断をすることは難しいと思いますので、子供と一緒に家族みんなでよく話し合い、子供のこたえを引き出してあげることが大切になると私は思います。
結果的に公立小学校に通うことになったとしても、子供の為に悩んだり動いた時間というのは、子供にとってもあなたにとっても財産になります。子供に合った小学校が見つかるといいですね。